2023年12月に開催された「MUTEK.JP 2023」とその前夜祭として配信されたDOMMNEの特別番組「VIE Presents : "Neuro Music Workshop Vol.01 - 音楽と脳科学"」が成功裏に終了しました。その2日間の記録をReal Soundにて取り上げていただき、今回はその内容を一部抜粋してお届けします。
音楽と脳科学に焦点を当てたDOMMUNDE特別番組
12月6日(水曜日)に放映されたDOMMUNEの特別番組では、DOMMUNE代表の宇川直宏氏とVIEの代表取締役 今村泰彦、チーフミュージックオフィサー 藤井進也が、音楽と脳科学をテーマに対談を繰り広げました。
最新の脳科学の事例として「ニューロミュージック」が取り上げられ、シータ波を誘発してリラックス状態へ導いたり、ガンマ波刺激を駆使して医療への発展の可能性などが語られました。トーク終了後の番組後半では、VIEのニューロミュージック制作するKeigo TanakaによるガンマミュージックのDJプレイが披露され、SNSでも大きな反響を呼びました。
攻殻機動隊コラボトークでニューロテクノロジーの魅力に迫る
12月8日から3日間にわたり開催された「MUTEK.JP 2023」では、10日の最終日にVIEは出展をし、攻殻機動隊コラボのトークショーやワークショップなど、充実のコンテンツを来場者にお届けしました。
トークセッション「攻殻機動隊 SAC_2045 : Special Collaboration」では、ゲストスピーカーとして、慶應義塾大学環境情報学部教授の脇田玲氏、映画『攻殻機動隊SAC_2045』プロデューサーの牧野治康氏と笹大地氏をお招きし、VIEの藤井とともに脳と融合した音楽のあり方を通した未来の人間像について語られました。また、VIEと攻殻機動隊のコラボが始まった経緯として、笹氏は「VIEの脳波を検知するグッズを実際に体験して、ちょうど草薙素子が身体につなぐプラグとイメージが重なった」と語りました。さらに脇田氏はVIEのイヤホン型脳波計を実際に体験し、「サイボーグというよりは機能的サイボーグというか非侵襲的だ。そういうプロダクトがすでにあるというリアリティにびっくりした」とコメントしました。
トークセッションの後にはスペシャルプログラムとして、リアルタイムで脳波をビジュアライズしながら、ニューロミュージックを演奏するオーディオビジュアルライブが披露されたほか、VIEとAbletonのコラボレーションによるニューロミュージック制作のワークショップも開催されました。
私たちは音楽と脳科学の可能性について2日間にわたり発信し、ニューロテクノロジーの魅力や興奮をみなさんと共有して味わい深い時間となったイベントを通して、これからもニューロテクノロジーとエンターテイメントの力で、感性に満ちた豊かな社会をつくることを目指していきたいと一層強く感じました。
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